peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

昭和記念公園のトライアスロンにでてみた

※2007年にはじめてトライアスロンに参加したときの記録です。当時別のサイトでまとめていたのですが、閉鎖されたのでこちらに再掲しました。

はじめに

昭和記念公園で毎年トライアスロン大会が行われている。この大会はスイム750m バイク20km ラン5kmで行われる。トライアスロン初心者でも、「これなら自分でも完走できるかも」って思える距離設定だと思う。自分も、そう思って2007年7月1日(日曜日)20回大会に挑戦してみたのでここにまとめておく。

自分スペック

ひとまず挑戦した自分のスペックはこんな感じだ。

  • 35歳、既婚、3人の子持ち。
  • スポーツは週1回のバスケ、冬はアルペンスキー(ポールくぐるやつ)
  • ビールは毎日飲む。
  • 179cm
  • 70kg

きっかけ

兄が数年前からトライアスロンに取り組んでいる。その兄が、この春の宮古島トライアスロン大会(スイム3kmバイク155kmラン42.195km)に出場した。そんな長距離の大会の完走は無理なんじゃないかな?って内心思っていた。ところが、兄は制限時間ギリギリで完走したのだ。(14時間のところ13時間55分)そして、自分の中にこんな気持ちがわいた、


「泳いで、自転車こいで、走って、ヘトヘトになった後っていったいどんな気持ちになるんだろう?」


じゃあ、短くても出てみようかな、ってことになった。

とりあえずランニングシューズを購入

まずは、走ることから、ということでランニングシューズを買った。近くのスポーツオーソリティーズで、足の計測をしてもらった。 走っていると足が膨張するので、普段の1〜1.5cm大きめがいいとアドバイスしてもらった。なるほど。知らなかった。自分は普段履きが27cmなので28cmのランニングシューズとなった。(でかい)また、足の周囲は2E(標準くらい)だった。

  • シューズ代 約7500円

気持ちが冷めないうちにエントリー

エントリー費は15000円。公園内をかなり占有するので、やや高めなのかな? Webでエントリーして、あとで振込み、カードでの決済もできる。 Webでエントリーするときに、予想完走タイムを書き込む項目がある。とはいっても、何も経験がないので、ないながら予想して記入。

  • スイム 25m=30秒として、750m = 15分
  • バイク 時速20kmとして、20km = 60分
  • ラン 6分/kmとして、 5km = 30分

計1時間45分。これがひとまず目標タイム。
こんな本で予備知識

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スイムウェアを購入

レジャー用の水着しかもってなかったので、ひざ上まで丈があるやや長めの競泳用水着を購入。結局これでレースに臨んだ。トライアスロン用なら、バイクのパッド入りのものがあるけど、普段から使えるもののほうがいいかなと思って普通の水着にしてみた。おしりにパットがはいっていないけど、バイクパートは20km。つまり40〜50分サドルにまたがるくらいなら、さほどおしりは痛くならないから大丈夫。

  • スイムウェア 約5000円

問題はバイク

もっているのは、約10年前に購入したマウンテンバイク。サスペンションとかついていないので、重さは11kgくらい。こいつで出るしかない。 26インチのホイールは変えようがないので、ゴツゴツしたタイヤからスリックタイヤに交換。中のチューブも交換。ボロボロにゴムが劣化していた、グリップを交換。あとは、自転車屋さんで、ブレーキワイヤ、シフトワイヤ、チェーンを交換。

サイクルコンピュータは装着義務があるので注意。 公園外周(園内のサイクリングコースではなく園内を作業車が回る道路)を4週するのだけど無心で回っているとあとでれくらいかわからなくなる。それを確認するのにも必要。

ビビリながらトレーニングを始める

とにかく完走できる体にしなくては、と思い帰宅後ランニングを始めた。ひとまず30分走れるようしようと考えた。近所を15分走ったところで折り返してきた。帰宅後Googleマップで距離計測したら、ちょうど約5kmだった。これが基準となる。走るコースを決めて、とにかく時間を計測して、記録しておいた。あとで振り返るのに役立つ。
レーニングしたこと

  • スイム 5750m 5日間...レース(750m)の7.67倍
  • バイク 47km 3日間...レース(20km)の2.35倍
  • ラン 76.16km 14日間...レース(5km)の15.23倍

バイクの練習量が少ないのが不安要素。

レース中何着ればよいか

もし万が一寒ーい天気だったらと思って、ラッシュガードを購入。 (ラッシュガードっていうのは、サーフィンとかするときに着るやつ)結局これでレースに出た。ただし、泳ぐときには着なかった。ウェットスーツとか着て泳ぐ人もいたけど、よっぽど寒くなければ、プールだし、7月だし普通の水着でOK

金銭的に余裕がある人は、トライアスロン用のものがいいと思う。近くに専門店があればいいけど、ネットでの通販でも扱っている。ただ、体へフィットさせるものだから、現物を見て買ったほうがいいと思う。

タイムはどうやって計測する?

スイムスタート直前に配布される、計測用のアンクルベルトを右足首に巻いてレースに出る。 こいつが時計の機能をもっているわけではなくて、チェックポイントに敷かれた計測器が反応するしくみ。もし、レース中にラップタイム知りたければ、腕時計は必須。自分は、10年前くらい買ったTIMEXのiRONMANがあったので電池交換してつかった。やっぱいつも使っている時計があると安心する。

ゼッケンってどうする

スイムは両肩にナンバーをマジックで書いてもらう。 バイクは上着の背中とメットにナンバーシールをつける。 ランは上着の前につける。

自分はラッシュガードでバイクとランを走ったんだけど、事前に安全ピンでゼッケンをつけていて失敗。スイムでぬれた体では、なかなか着れないんだな。また、着ようとおもって生地を伸ばそうとすると、安全ピンがはじけとびそうになったりして。結局、首まで上着を着たけど、なかなか背中のしわを伸ばせなかった。近くにいた係員がみつけてくれて背中のしわを伸ばしてくれて助かった。

よくレースに出る選手は、ゼッケンベルトにゼッケンをつけてそれを腰に巻くようにしているみたい。これならトランジットが早そう。おいらもほしい。
体重変化

出場を決心してから、レースまで約2ヶ月。

  • 体重は69.0kg→66.6kg
  • 体脂肪は19.0%→14.5%

体脂肪は家の体重計についている、足裏だけで計測する簡易的なもので計ったのであまり信頼ないけど、変化したのは確かだな。 ここ数年体重変化していなかったけど、やっぱり体動かすと変わるんだなぁって思った。

レース当日

当日は、9時半公園開園。レース開場に近い、西口駐車場は10時には満車になってしまうので、なるべく早到着するほうがいい。立川口駐車場になると面倒だし、なにより気持ちの余裕がなくなってしまう。

受付

西立川口の入り口で、ゼッケンもらい、肩にナンバーを書いてもらって入場。 バイクは必ず押して入ること。他の、一般の来園者もいるので、乗ったら危険だわな。

スタートまで

スイムスタートのプール脇に陣取っとく。自分のトランジットエリアを確認して、バイクとランの準備をしておく。かっこいいロードのバイクが並んでいるわきで、ちょっと自分のマウンテバイクが、心細く見える。

トランジットの準備のしかたは人それぞれで、バイクの脇にウエア置いていたり、バイクにぶらさげていたりシューズは、ペダルにつけたままにしていたり。あとは、バナナたべて、スポーツドリンク飲んで、待つ。ちなみに、バナナは表彰開場のテーブルに開園時から山盛りになっているので持参不要だ。

スイム

レース10分前くらいまで、アップ用のコースで泳ぐことができる。スタートは、当然後方から。で、泳ぎはじめて思ったこと。


「自分が今どこ泳いでいるのかまったくわからない」


ということ。2週とちょっと泳ぐんだけど、


「あとどれだけ泳げばいいかまったくわからない」


状態だった。何度か自分の腕時計見て、あとこれくらいかなぁと思いながら泳いでみた。手足はバラバラだ。みんなどうしているんだろう。

周回コースで流れができているので、思ったより早くスイムが終わる。平泳ぎでゆったり泳いでいる人もいるし、足ついて休憩しながらでも完泳できる。

スイム→バイクへ

スイムからバイクへトランジット。上着を着て、メットかぶって、ゴーグルして、バイク用シューズ履いてスタート。 腕が重い。ハアハアしているので、作業がてきぱき進まない。

自分は、まずは完走が目的なので、そんなに急がずに、着実に準備した。バイクは乗車エリアまでは、押していかなくてはならない。乗車エリア前で、サドルにまたがってはいけない。(係員に注意される。

バイク

濡れた体が、風を受けて気持ちいい。ああ、楽しいなぁ。と感じたが、ロードレーサにびゅんびゅん抜かれる。やっぱロード用は速い。

でも、そんなおいらでも、何台かは抜いた。その抜いた中の1台が、ママチャリだった。各ライダーが頭を押し下げて、かなりの前傾姿勢でこいでいる中、ママチャリの彼は背筋がピンとして気持ちいいくらいだった。かなり後方からでも、確認できるくらいだった。

こんなふうに、ママチャリでも出れるようだが、さすがにオススメしない。バイクでヘトヘトになりそう。そういえば、ママチャリ君はサイクルコンピュータつけてたのかな?

周回カウントは、コース上でヘアピンになっている場所で行う。このコーナはかなり減速を伴う。もし、サイクルコンピュータが故障で動かなくなったりしたら、この周回カウントを4回通ったらランへのトランジットだと思えばいい。

この周回コースも、スイム同様「いったい今どこ走ってるの」って状態になるので注意。

バイク→ランへ

外周4カウントしたら、トランジットエリアに戻るためにバイクコースの分岐を左に折れて園内に戻る。途中アスファルトではなく、平らだけど未舗装路を抜ける。両脇には、バーベキューにきているグループがワイワイとやっているのが見えた。ふぅ、バーベキューいいなぁ。ビールいいなぁ。と思いながらも、こうしてペダル踏んでいる自分がカッコイイ!って思っていたりした

ランへのトランジットは比較的簡単だった。基本的にラン用シューズへの履き替えだけ。

バイク降車エリアから、トランジットまではバイク押していくことに注意。

ラン

バイクで、股関節が固まっていたので、ランの走り出しは超ガニマタだった。ひどく走りづらい。たとえて言うと、「コナンがラナをかかえて、太陽塔から飛んで着地したあと」って感じだった。


ランのコースは周回コースで、約1.25kmのコースを4周する。ガニマタは最初の半周くらいでじょじょに回復してきた。この周回コースは、園内の木陰にレイアウトされているので、相当日差しがあるような日でも走りやすそうだった。自分は日差し対策で帽子をかぶっていたけど、なくても大丈夫そうだ。


周回コースには、2箇所給水所があるので、アミノバリューか水を飲み放題だ。


ラン前半は、コース脇にたくさんギャラリーもいるので、なんだか気持ちよかったが、さすがに終盤はきつかった。でも、あと1周でゴールかぁって思うと、少し寂しい気分もした。

完走した

そして完走した。 完走できた。

そのとき思ったこと

ああ、終わってしまったなぁ。って感じ。 それと、また出たいなぁとも思った。

レース中の自分の写真とか

応援の人とかいないんだよなぁ。レースの写真とかほしいなぁっていう人もいるかも。スポーツ写真専門の会社が、(たぶん)全選手撮っているので、あとでWebから注文できる。大会終了から2、3日でアップロードされる模様。

費用まとめ

こんな費用がかかったなぁ

  • 本とか5000円
  • エントリー代15000円
  • ランニングシューズ7500円
  • スイムウェア5000円
  • ラッシュガード8000円
  • 自転車メンテ16000円
  • 完走したという事実 Priceless

用具まとめ

こんな用具が最低限必要かなぁと思ったものを列挙してみました

  • 腕時計(防水、ストップウォッチ付き)
  • スイムウェア(ちなみに帽子は大会から支給されるので不要)
  • ゴーグル
  • 自転車(できればロード、なければMTB、ママチャリはやめといたほうがいい)
  • 自転車のメット
  • 自転車のグラブ
  • サイクルコンピュータ
  • 自転車用水筒
  • ランニングシューズ

リザルト

リザルトは、大会終了から3〜4日でWebにアップロードされる。受付の時にリザルト郵送をお願いしておくと、後日送られてくるようだ。リザルトはMSPO(会員登録が必要)(※現在はtry-x)で見ることができる。


総合順位、タイムの他に、各パート(スイム、バイク、ラン)の順位、タイム。それと年齢別の順位も掲載されているので、いろんな角度から成績を見れて面白い。ああ、自分はバイクが弱いんだなぁとかわかる。