peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

珠洲トライアスロン完走記「3年連続3度目の珠洲」


2012年夏。第23回トライアスロン珠洲大会Aタイプに出場した。珠洲は3年連続3回目の出場だ。レースを振り返る

家族旅行をかねて

木曜から珠洲入り。今年も家族旅行を兼ねて自転車3台、家族5人を詰め込んで珠洲に向かった。幸運なことにバイクコース沿いに親戚の家があり今年もお世話になった。ありがとう。


土曜日の競技説明会で競技委員長は、「バイクコースの30kmは信号のない省エネコースであります」と言っていた。いつもながら面白いぞ。

レースの朝


3:50起床。4:30にクルマにバイクを積み込み家を出る。スイム会場へ向かうのにで大谷峠を越える。まだ薄暗い。輪島方面からも何台かクルマが向かってくる。選手だろうか。


5時過ぎ、鉢が崎海水浴場に到着。昨年から200人近くエントリー数がアップしていたので、駐車場が早々に満車になってしまうかもと思っていたがまだ4割くらいは空いていた。


スイム 2.5km

珠洲はウェーブ方式のスタート。ウェーブ毎にスイムキャップの色が違う。紺、黄、ピンク、白の順で第4ウェーブまである。エントリーした時は希望ウェーブは第3までだったが、その後の追加募集で人数が増えたので第4ウェーブまでできたのだろう。
エントリー時に希望ウェーブを申請する。自分はスイム遅いし、バトルに巻き込まれたくないので最終ウェーブの第3にした。


きっと、追加募集の選手は佐渡の選考に漏れたあとに応募してきた、つわものばかりだろうな。


午前7時の号砲。紺色のキャップの集団がザバザバと海に入っていく。空は数分前まで曇っていたのにスタートの合図と同時に太陽がギラギラと照りつけてきた。黒いウェットスーツが熱を吸収して熱い。早く水に入りたい。


黄色のキャップを見送って、いよいよ第3ウェーブだ。家族に「行ってきまーす」と挨拶をし、波打ち際に進む。ウェーブごとに選手が魚群となって海面を叩いているのが見える。


7時10分、スタート。


いつもどおり、ゆっくり歩いて入水。3年連続一緒に出場している兄と「完走目指して」と握手。潮は右から左へ3メートルの表示。分速だったっけな。


泳ぎだす。ひんやり気持ちいい。透明度は抜群だ。今回はじめて出場の友人も「これは宮古島より見えるんじゃない?びっくりだね」と話していた。


例年、岸からまっすぐに泳いで右に折れるコースだったが。右ナナメに泳ぎだし600メートル先で岸と水平になるコースに変更になった。参加人数も多く、第1コーナーでのバトルを避ける目的と説明があった。


泳力が似ている選手をみつけてついていく。腕に模様があるウェットだ。どこのメーカーだろう。けっこういいペース。息は上がらないけど、まわりの選手を抜いていく。1000m近くまでついていくけど見失ってしまった。少しペースを落とす。


眼下は深い海だ。底は暗くて見えない。目線を水中から海面に移す。青い空にスイーッと滑るように泳いでいく選手たち。気持ちいいな。


5分前に出た第2ウェーブの選手が混ざってきた。黄色のキャップなのですぐにわかる。同時に、後ろから割り込んでくる第4ウェーブの白キャップの選手。あっという間に泳いで行ってしまった。


右息継ぎでコーンが見えた。Aタイプ折り返しだ。あと半分。ピンとはったロープをまたいで復路だ。コースロープの向こう側には逆方向に泳いでいく選手が見える。


選手はまばらになってきた。ひだり前方にひとり、右のコースロープ沿いにひとりだ。右の選手についていくことにした。ひろくゆったりしていて気持ちよく泳ぐ。


Bタイプのコーンを過ぎると、残り750mだ。残りの距離が少なくなると「もうすぐ終わりかぁ」と寂しくなってくる。泳ぎだしたときは、はてしなく先が長いと思ってたのに。


岸が近付いてきた、まわりの選手も少しペースアップしているように感じる。真っ黒だった海底は浅くなり、海底の砂がくっきり見える。


いつのまにかコースロープが右に迫っていた。潮に流されていたようだ。他の選手も流されて集団になっている。


いよいよ足をつきGARMIN910をみると57分を指していた。昨年は確か1時間4分くらいだったっけ。1時間切れるかも。急げ俺。もう少し。スイム練習は例年どおりだったけど、経験値で速くなったのか?


岸に上がり、ウェットの前ファスナーを開ける。砂浜を小走りでシャワーに向かう。家族が、「ぴったり1時間だね、予定通りっつ!」と迎えてくれた。昨晩、予想タイム1時間くらいって報告していたのを思い出した。


スイムの計測はシャワーの後にある。時計を見ると58分後半だ。頭だけジャバジャバ洗い流し、そそくさとシャワーを後にする。


ピッ、っという検知音。間に合った!始めて60分切れたぞ。


スイム 0:59:21 630位
昨年 1:03:28

スイムシャワー後のマットが少し足りなかったらしい。せっかく洗い流した足も、砂混じりの水たまりを通っていく必要があったと家族が言っていた。自分は何も気にならなかったけど。

スイム→バイク トランジション

スイム後のエイドでアミノバリュー飲む。小走りでバイクラックに向かいながらウェットの上着を脱ぐ。アームカバーをしたまま泳いでみたけど何の違和感もなかった。むしろ着たり脱いだりするときによくすべってよかったかも。


ラックに到着すると、自分の前後のバイクはまだかなり残っていた。いつもはポツンと残ったバイクだけど今日はまわりより速かったようだ。


ウェットの下を脱ぐ。裏返しにしながら足踏みする。きつくて脱ぎずらい。いそげ、いそげとつぶやき言いながら。バイクシューズに入れていたジェルを飲み。トライウェアにジェル3つと塩タブレットを詰め込む。


しゃがんで靴下をはく、少しだけ足裏に砂がついていたけどかまっていられない。急いではいたら左足の靴下が少しねじれてる。まあいい。


メットかぶって、ゼッケンベルト。そういえば、ゼッケンは前後につけることって今朝言っていたけど、自分のは片側にしかない。競技説明会でも注意なかったし、失格にはならんだろう。


ウェットは畳んで置いておいたけど、通路にはみでてに邪魔だったかも。すいません。
着替え中の選手を縫うようにラック場を抜け乗車エリアへ向かう。妻が右手にビデオと左手にカメラを持ち、こちらにレンズを向けて待っていた。


「行ってきまーす!!」
さあ、バイク 100km出発!

バイク1周目


スタート直後のエイドはスルー。おばあちゃんが沿道にこしかけて手をふってくれる。そうそうこの感じ。


3回目の出場となった珠洲。バイクコースの景色もかなり覚えた。次のカーブをぬけると、漁港、そして坂、海岸線。ワクワク感よりも、そうそうこの感じだ。って思い出す。


いろんな案山子(かかし)がある畑の中を通る。毎年、ずいぶんいろんな案山子がいるなぁと思っていたけど、ようやくその謎がとけた。「案山子コンテストの投票箱はこちら」という看板を見つけた。

珠洲の応援用にさまざまな案山子を作っているのかと思ってたけど違うのだ。案山子コンテストなのだ。


ラケット道路まえの上り坂、気温は28度の表示。これから暑くなるのか。すでに結構暑いけど。ラケット道路はカーブが連続する急な下り坂だ。500mの追い越し禁止区間がある。上りでダンゴ状態になったままラケット道路にはいったので他の選手と近い。ブレーキしながら下った。


ラケット道路を終えてからもしばらく下りだ。珠洲のコースで一番好きな景色。ヤッポーゥと叫びながら下る。右手の海岸線の先はゆるくカーブして岬になっている。空と海は境界線をあいまいになって連続しているようにみえる。やっぱ珠洲はいいなぁ。


下り坂だ。サドルから腰をうかしてハンドルを軽く握る。バイクが進むがままにまかせる。


あれ、!?バイクがウネウネと蛇行するっっ。


ホイールが曲がっているのか?それとも数周前のパンク修理の時、チューブがねじれてるとか、挟まってるとか。どうしよう。とにかくハンドルを抑えつけて走らないと危険だ。
そもそもこんな状態で大谷峠から猛スピードで降りれるのか。ちゃんと整備すればよかった。ケチらずにバイクショップにメンテ出せばよかった。ああ、どうしよう。


いろんな悪い状況が頭に思い浮かんだ。けどしかたない、このまま行くしかない。開き直って漕ぎなおした。


馬緤(まつなぎ)のエイド。大谷峠手前のエイドなので混むのだ。
選手が群がっている。皆バイクにまたがったままなのでテーブルにたどりつけない。近くまで行ったら、前の選手がコップを手渡してくれた。ありがたい。


これから上りなのでできるだけ軽くしていきたい。2本のボトルはそれぞれ1/3くらいだ。
氷だけボトルに放り込んで出発した。エイドを後にすると、ボトルがカラコロと音を立てた。


大谷峠は頂上まで3つのパートに分けられる。坂、平坦、坂。斜度は1つめの坂の方がキツイ感じる。1つめの坂も、2つめの坂も斜度12%の標識があるけど。


坂に入ると、ダンゴ状態だ。一瞬、みな坂に張り付いて止まっているかのように見える。
ちょっと踏み出せば、5,6人を抜きされる。でもそのちょっとが踏み出せない。


1周目なのでまだみな元気だ。でもバイク降りて押している人を1人みかけた。
フゥー、ハァーと言いながら皆静かに黙々と登っている。「がんばってくださーい」、辛いところには必ず応援してくれる人がいる。ありがたい。


1つめの坂を終え、平坦部にあるエイドに寄る。さっき入れたばかりの氷はすでに水になってた。峠を越えたあと用にアミノバリューと水をボトルいっぱいにして再出発だ。


旧道にに入る。先日クルマで下見したときより、道がきれいになっている気がする。
道の左右から覆いかぶさるように、木々がはみ出している。クルマがこない峠道。バイク練習にはぴったりなコースだ。いまは練習じゃなくてレースだけど。。。


ナンバーチェックの声が聞こえる。ここを過ぎればもう少し。「あとちょっとですよー、がんばってー。」


大谷峠の頂上は完全に木々に覆われている。木々のトンネルを抜け、下りに入る。下り坂の急カーブなので安全に下る。追い越し禁止ではないけど。


旧道から新道への交差点。いったん降車する。ついでにドリンクを飲んで左右確認して出発。


道は広い。一気に加速する。ゆるいカーブはそのまま突っ込む。
ペダルをまわし続ける。下りながら、5人抜いた。


道は広く抜くには十分なスペースがあるけど、高速走行中は怖い。選手は左車線の真ん中を走っている。抜こうとすると道のど真ん中を走ることになる。
対向車は来ることは稀だけど、吹っ飛んだらどうしようって考えてしまう。


下りは一瞬で終わり、鉢ヶ崎のスイム会場まで淡々と漕ぐ。結構疲れたかも。

バイク2週目


イクラックを過ぎると家族が待っていた。一旦停車して写真を撮る。娘が持っていた三ツ矢サイダーをちょっと頂戴と奪い取りゴクゴク飲む。炭酸がウマイ。


2週目はBタイプの選手いっしょになる。さっきスイムを終えたばかりのBタイプの選手にビュンビュン抜かれる。くそう、全然脚がないぞ俺。


ペダルを踏み込む感じはなくて、どうにかクルクルまわすだけ。あれぇ。まいったな。
チカラがでないよ。きちっと30分に一度ジェルか、パワーバーを補給してたのだけど、やっぱりバイク練習が足りないんだな。8月に熱海まで180km乗ったけどただのサイクリングだったし。こどもとのんびり乗ることしかしてこなかったものな。。。


ラケット道路の手前の坂、気温は31度。暑いけど熊谷ほどじゃない。1周目にあいまいな境目だった空と海は、今はくっきりと分かれている。


前をいく選手のペダルがおかしい。よくみると、左足のシューズの底がまるごとはがれている。シューズの靴底がペダルにかろうじて着いている。


「はがれちゃったんですか!?」と声をかける
「ホント、参りましたよ」と言っていた。ガンバレ。


バイク中、シューズが壊れるなんて思わないよな。
そういえば、2年前の珠洲で、ペダルがとれてしまって、片足で漕いでる選手を見かけたっけ。


肩から血を流している人も見た。
落車ですか?って聞くとウンとうなずき。「痛みで(大谷峠の)登りの辛さを忘れたよ。」と笑ってた。スゴイ。


レース中はいろんなトラブルがあるのだ。


飲みきったジェルとか、パワーバーを包んでいたラップ、塩タブレットの包み。バイクバッグにゴミが溜まってきた。エイドのたびに、捨てようと思ってたが補給にばかり気がいって忘れてしまう。


馬緤(まつなぎ)のエイドで補給したあと、また、捨て忘れたことに気がついた。ゴミの重さなんて大したことないのだけど、なんだかできるだけ軽くしたいと思ってた。エイドを過ぎた先にちょうどゴミ袋が設置あったので、停車して捨てた。


近くには、おばあちゃんばかり5人ほど応援してくれていて、「あらまぁ、(ごみを)ご丁寧に。でも少し休めていいわね、ホホホ」と声をかけてくれた。


なんだか、ほんわかした。


2週目の大谷峠、登り口には警察も出て交通誘導している。一瞬、事故でもあったのかと心配した。交通誘導されたクルマが選手の間に入り、狭い道をいっしょになって登ってる。


バイクから降りてる選手は数名。1週目はひとりだったけど。青いゼッケンのBタイプ選手もまざって登る。Bタイプはまだフレッシュな体なはずだ、ヘロヘロな我々Aタイプの赤ゼッケンを置いてきぼりにして登れ!と心の中で言ってみる。


日差しが強くなってきた、斜度がきつい、選手は無口。いちばんきつい所で、女性の方が応援してくれてた


「テンションあげていきましょうっ♪」


それに答えるように、「うぉおおーー。」とダンシングしてみる。カラ元気だけど。


「いいねーその調子」


と、声をかけてもらった。
すこし元気出た。


そのまま、へんなテンションで峠頂上を目指す。
友人と7月に乗鞍にサイクリングいったっけ、それにくらべれば。。。と思いだす。


「もうちょい、もうちょい」


いつの間にか声が出てた。
うぉーーーっと叫びながら峠を越えた。


惰性で下り始める。もう漕がないぞ、この下りは休むのだと決めた。
旧道から新道の交差点で、いったん停車。ドリンクを飲み出発。


下りはじめると、なんだかもったいない。
漕がないともったいない。


いつのまにか、アウタートップでできるだけ高速に回してた。踏み込む
5,6人抜いた。
最高時速は68.9km。


ヒョォーーーーーーといいながら、一瞬で下りおり、残り10kmほどだ。
時計を見ると、4時間になろうかというところ。


たしか昨年は、バイク4時間20分だったはずだ。
あと20分で10km。
自分を越えられるのか!?


バイクの最後の区間は平坦路だ。いつもはダレしまうけど、DHポジションで風をよけ、踏み込む。強く踏み込むと攣りそうになる。あぶない。


残り4kmの表示。
4時間10分。間に合うか、やっぱだめか。だめでもいい、行けるとこまで行こう。


鉢ヶ崎が見えてきた、最後の下りもしっかり漕ぐ。ぎりぎりまで漕ぐ。
4時間17分。
急げ。

バイク→ラン トランジション

バイク降車、ラックまで走る。
自分のゼッケンのまわりには幸いにもバイクはない。ガランとしたラックにバイクをかける。
急げ俺。


メット、サングラスをとる。
バイクグローブをとるのが面倒だ。汗で指が絡む。
ソックスをはき替える。


ランニングシューズは、、、、うゎぁ、、なんで紐結んだままなんだよ。
無理やり脚をねじ込む。
急げ俺。


バイザーをかぶり、計測ポイントに向かう。
ピッ、、、、


やった!間に合ったぞ、1分17秒更新だ♪
ひゃー、、、でも疲れた。


バイク 4:19:17 445位
昨年 4:20:34

ラン

スイム、バイクとPB更新して気持ちよくランスタート。
昨年のタイムを更新できるかも。


昨年のランは2時間33分。
今年は6分の貯金があるから、2時間40分で帰ってくればよいはず。


皮算用しながら走る。(だったら、はじめから目標つくれよ。)
いつも、行き当たりばったりだ。
良く言えば、走りながら考えるタイプ。


日差しは強い、鉢ヶ崎近くには応援の人も多い。カメラマンを見つけた。そうだ、Twitterのアイコンはここで撮ってもらったものだ。


1kmをGARMIN910が知らせる。5:40/km いい調子。
この調子でいければ。。。。なんて思う。


それにしても暑い。2年前の灼熱ほどではないけど暑い。早速エイドで氷をもらう。今年はアームカバーに氷を詰める作戦。こどもが熱を出した時、脇の下に氷をあてて冷ましてたのを思い出した。アームカバーに氷を詰めて、二の腕を冷やせば体に熱がこもらないはずだ。と考えた。


氷を詰めるとひんやり気持ちいい。トライウェアの背中のポケットにも氷を入れる。走るたびにジャ、ジャと音がする。


初めて参加した2年前は、なにもかも新鮮だった。強烈な日差しも、ひなびた感じの街道も、沿道のおばあちゃんたちも、なにもかも新鮮だった。けど、今年は帰ってきたよという気持ち。


Bタイプの折り返し。ここまではBタイプの選手と一緒なので賑やかだ。まっすぐ進む選手はAタイプのみ。ぐっと人数が減って寂しくなる。ひたひたと走る。


キロ6分台のペース。エイドがあるとキロ7分後半まで落ちる。
エイドまであと200mの看板。200mってこんなに長かったっけと思う。脚が前に進まない。


見附島手前のエイド、復路を来る見覚えのある赤いウェア、浜谷さんだ。彼も3年連続3度目の出場。レベルは違うけど同じ年から珠洲に挑戦しているので妙に親近感がわく。脚の故障でランが辛そうだ。「完走目指して頑張りましょう♪」とはいタッチして別れた。


見附島手前、海が見える。キラキラ透明な海。暑い。ラン休憩して海に飛び込みたい。
エイドで休む時間が増える。エイドがあると8分半かかってる。


歩いたり走ったりする選手と、ずっと走り続けてる自分が同じペースだ。ジョグ以下のペースになってる。やっぱり、昼休みに短い距離を走り続けてもスタミナはつかないな。


見附島の折り返し、元気のよい婦警さんだ。あれ、去年も居た気がするぞ。毎年、数多くのボランティア、警察、スタッフ、生徒さんが手伝ってくれている。ありがたい。


エイドで水をかぶったあと、木陰に入ると、ひんやりとした風が気持ちいい。木陰は長くは続かない。すぐに暑い日差しの下になる。午後2時の炎天下のなか走る選手たち。この狂ってる感じが好きだ。


サブ8は諦めた。けど、限界ではないな。ペースアップする余地はある。でもなぜか、もう脚が前に出なかった。体力は残ってたと思う。絞り出してたらレース後もっと筋肉痛になってるはずた。PB更新出来ないことが確定的になって、ふっと糸が切れてしまった。


見附島を過ぎ復路を走っていると
鶴貝さんに会った。往路で見附島に向かってる。兄はランスタート早々歩いてたよ、と教えてくれた。往路を行く選手は、まばらだ。(鶴貝さんは制限時間6秒遅れ9時間20分6秒でゴール。兄はラン2km地点でリタイアだった)


残りキロ表示が5km,3km,2kmと減っていく。昼休みランのコースとか、家から公園までとか、近所のスーパーとか、同じ距離のいつものコースに勝手に脳内変換される。


フレッシュな体だったら一瞬で走り切る距離もなかなか終わらない。けど、終わってしまう寂しさも同居する。


ゴールまで2km。日陰で応援してくれてたおばあちゃん。かなりのお年寄りだ。来年もこうして応援してくれているだろうか。どんな思いで選手を見つめているのだろう。自分が通るとふと顔をあげた。「御苦労さま。」と小さな声。はい、がんばります。と背筋が伸びた。

ゴール

ゴールを伝えるアナウンスが聞こえる。ゴールは間近だ。すでにフィニッシュした選手が拍手で迎えてくれる。何も言わず、(よく帰ってきたね)とうなずく人も。


今年も、こどもたちと同伴ゴールだ。昨日ジュニアに出た息子、娘、それと園児の娘4人で横一列に手をつないでゴール。
楽しげな写真が撮れただろうか。連続10回まであと7回。先は長いぞ。


ラン 2:54:04 522位
昨年 2:33:20

トータル 08:12:42 485位

感謝

大谷峠を宿まで戻る途中、賑わっていたエイドステーションは消え、何事もなかったかのようにキレイになっている。多くのボランティアに支えられ、運営されていることを感じた。ありがとう。