peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

ジュニアトライアスロン

息子(小4)もジュニアトライアスロンに参加した。対象は6,5,4年生のみ。スイム100mバイク9kmラン1.4kmで行われる。スイムは25mプールを4コースに区切って泳ぐ。10秒間隔で順にスタートするウェーブスタート方式だ。

息子はスイムが苦手だ。小学校に入る前にスイミングスクールに3年近く通ってはいたが、いっこうに泳ぎがうまくなる気配はなかった。幼稚園の生徒は必ず親の付き添いが必要だったので、手がまわらなくて辞めてしまった。

ゼッケンは69番。6年生から順にスタートしてくので4年生は最後になる。全員で79人のエントリーがある。呼ばれた5人づつプールにつかりスタートの笛を待つ。

スイム(ジュニアトライアスロン

他の選手はみんな泳ぎが速い。息子は心配そうに、でも少し微笑みながら、「パパ」と何度も振り返って僕に手を振る。ひざ頭に指をさして目をつむるしぐさをした。息子は、ほんの10分前に転んでひざをすりむいてしまったのだ。明日の大会説明会に参加していたパパを探して駆け回っていたときに転んだようだ。擦り傷になったひざと手のひらには絆創膏を貼った。でも、汗で絆創膏の粘着はなくなり、プールのスタートを目前にして結局とれてしまった。


息子からくちゃくちゃの絆創膏を預かった。いよいよスタートだ。笛の合図で泳ぎだした。手足をバランスよくまわして進んでいく。なんだ、結構泳げるじゃないか。と思った。心配してたほど泳げないわけじゃないのだ。と思って見ていた。20メートルを過ぎたあたりでプファーっと勢いよく立ち上がった。息継ぎができなかったのだ。


それから残る75メートルは。3回かいてはプファーの連続。スイムの順位は16人中16位だったけど、最後までがんばった。
スイムを終えてバイクのあるトランジットエリアまでは飛ぶように走っていった。あとで聞くと、スイムで何人かに抜かれて、あとに続く選手は数人だったので、(ビリになりたくなくて)思い切りダッシュしたんだ。と言っていた。

バイク(ジュニアトライアスロン

焦りながら、自分で着替えを済ませ、カゴつきの自転車でかっ飛ばしていった。あっというまに見えなくなった。あの飛ばし方では、9kmも漕いでいられないだろうと思ったけど、それはそれで勉強になるだろう。


子どものバイクもちゃんと車検がある。タイヤの空気圧やブレーキの効きをチェックしてもらい、OKがでれば合格シールを貼ってもらえる。息子のバイクは普段つかっている自転車なので、ドロヨケもついているしカゴもついている。方位磁石のアクセサリーもついている。


普段は道具にとやかくいわない息子だが、他のジュニアの選手が乗っているロードレーサーや、マウンテンバイクを見たあとに、今すぐ自分のバイクからカゴを取り外してくれと言ってきた。なんでボクのは普通の自転車なんだよ、恥ずかしい、もっとカッコイイ、もっと速そうな自転車がいいのに。と顔に書いてあった。今回は初めての大会だし、息子がもっと大きくなったら専用の自転車にしような。と言った。あまり納得してはいないようだがしかたない。
そんな自転車のカゴにスポーツドリンクを入れたボトルを積んで走り去っていった。


先にスタートしている、高学年の速い選手が次々にトランジットに帰ってきた。そのあとに続いて、高学年の普通の自転車の選手が帰ってくる、しだいに、帰ってくる選手の体格が小さくなってきた。そろそろ4年生かなと思って選手たちを見ていた。


息子は、出かけたときの半分くらいのスピードで、真っ赤な顔をして帰ってきた。あとで聞くと、ひとつ大きな坂道があって、そこを登るのがとにかく大変だったよ。と話してくれた。

ラン(ジュニアトライアスロン

バイクからランへのトランジットは早い。バイクグローブを外すだけだ。勢いよくランのトラックコースに走りこんでいく。僕は大声で帽子はどうした?と声をかけた。息子はいらないとの返事。本当はトランジットで焦りすぎて帽子をかぶるのを忘れてしまったようだ。1.4kmは競技場を3週半するコース。1週ごとに色違いのたすきをもらい、3枚あつまったらゴールに向かうのだ。


息子は真っ赤な顔をして走っていく。歩く気配はない。がんばれーと声をかけると、応援に応えようと手を振ってくれる。決して速いわけじゃないけれど、がんばって走っていく姿をみているとジーンとしてくる。トラックにはエイドステーションがちゃんと設けられていて、水、スポーツドリンク、バナナなどが用意されている。


エイドでは何も飲まずに周回を重ねていたいた息子だった。最終周回でスポーツドリンクをを一杯もらった。A.S.のボランティアの生徒の手から奪い取るようにもらっていた。


ゴールに向かう息子。僕もトラックわきからムービーをまわしながら同時にゴールへ向かう。なんだかわからないけど、息子のゴールを見ていて涙がじわぁと出てくる。息子はハァハァと荒い息遣いで完走メダルをもらい、大きなタオルをかけてもらう。息が止まるかと思ったよ、といいながら息子の目にも涙がじんわり浮かんでいた。

表彰式(ジュニアトライアスロン

表彰式。各学年3位までの表彰されている。表彰されてトロフィーをもらっている選手たち。息子は完走メダルを手にをうらやましそうに見ている。自分もトロフィーがほしかったなぁと、ぼそっと言う。練習もせずにトロフィーをもらってもうれしくないだろ、完走したことに意味があるんだよ。と僕は言った。


来年もこの大会に出るか?と聞くと半分えぇーといった表情を見せた。来年は妹は4年生。息子は5年生で出る。おまえは今回出たのだから、妹にどんな感じだったか教えてあげるんだよ。と話した。すると、よしわかったと言う息子。スイムの練習、特に息継ぎの練習が要るなと思った。
あと、余計なパーツがついていないバイクか。