peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

バイク1週目


バイクを出発して1キロほど進むとすぐにA.S.があった。スポーツドリンクを一杯のんで進む。昨日クルマでバイクコースを下見をしたのは大谷峠側の約1/3だけだ。これから通る道ははじめて通る部分。海岸を見ながら反時計周りにすすむ。


緩いのぼりが続く。大会要綱にのっていたバイクコースの高低グラフによると、大谷峠のほかに2つ小さなのぼりが書いてあったが、いま登っているのがはたしてそのミニ峠なのかはわからなかった。


1つめの峠を越えたあたりで、兄に追いついた。声をかけて前に出た。その後1度平坦な道で追いつかれたあと、のぼり坂で追い抜いたきりレース中に合うことは出来なかった。


ラケット道路をぬけ、気持ちいい下り坂の先で息子が待って(遊んで?)いるA.S.に到着。
氷水や、パンや、バナナをすすめてくる。僕は、勧められるままバナナをほおばる。自転車にまたがったまま息子と写真を撮る。さっきまでスイム会場にいたのによく半島の反対になる馬つなぎのA.S.にたどり着くものだと関心する。(おばちゃんありがとう!)


ジリジリと暑くなってきた。コンピュータを見ると時速27kmくらい。まずまずのペースかなと思う。そしていよいよ大谷峠の入り口。さっき息子がいたA.S.でほおばったバナナがエネルギーだ。1漕ぎ1漕ぎあがっていく。途中バイクを押して歩く人もいたが僕はどうにか足をつかずに進む。バイクコースは途中で大谷峠の旧道に入る。直前にあるA.S.に停車して再び補給だ。


旧道に入ると一段と坂がきつくなったように感じる。実際きついのだと思う。車は来ないので道幅全体をつかってなるべく斜度の低いラインを通る。次は頂上か?次か?と思いながらカーブを曲がるが、なかなか急坂が途絶えることはない。


目の前にチェックポイントが見えてきた。オフィシャルがゼッケンを読み上げている。ここがバイクコース上で一番スピードが落ちるポイントなのだろうなと思う。
「頂上はあと少しだよ、頑張れ」と声をかけてもらう。
そこから2つほどカーブを上るとようやく頂上についた。


下りだ。足はヘロヘロだけど、体全体に風をうけてきもちいい。旧道は道があまりよくないのでスピードを出すのが怖い。旧道がおわり国道に接続する。ここはバイク唯一の降車ポイントだ。いったんバイクを降りて押してころがす。降りる時によろけてしまいそうだった。


しばらく下り坂が続く。僕のバイクはDHバーがないので、ハンドルの下をつかみ、できるだけ低い姿勢で下る。あとでコンピュータをみると最高時速は62.8kmだった。ところどころアスファルトを縦に溝を切った部分があり怖い。ハンドルをしっかり握り締める。


大谷峠を気持ちよく下り終えたら、トランジットエリアにもどって2週目だな。という感覚でいた。実際は気持ちよい下りを終えたけど、そこから先10kmくらいまだコースが続いている。ほぼ平坦なコースだけど、くるくるペダルをまわさないと前に進まない。長い。まだかまだかとクルクルまわす。珠洲ビーチホテル手前で下り坂になる。気持ちいいけどペダルをまわす元気はない。


途中、2週目を終えるトップの選手に抜かれた。「もうすぐトップの選手が通過します」という放送をきいたあと、ペダルをくるくる回す僕の右脇をDHポジションのままの選手が通り抜ける。速いなぁ。来年も出れるなら、トップに抜かれずにバイクを終えることが目標の1つになるなと思った。


ようやく1週目が終わる。長い旅だ。