脳は比べることしかできない
先日に夢庵に行きました。
夢庵は和風のファミリーレストランです。
お昼をだいぶ過ぎていましたが、まだランチのメニューが注文できるようです。
600円ちょっとで、天丼&ミニうどんセットとか食べることができます。
ランチメニューってめちゃくちゃ安いんですね。びっくりしました。
徒歩だったので、しかも休日ということで、ビールでも飲もうかなと思いました。
ジョッキビールは300円でした。
ジョッキビールをついでに注文しようとして、躊躇してしまいました。
あれれ?なんなのだろう?この感覚は???
無意識に比べている
おそらく、ディナーメニューで例えば1200円の夕食を注文していたのなら、
300円のビールをなんの躊躇もなく注文していたのでしょう。
無意識のうちに、比べているのです。
それも、絶対値ではなくて、いまからどれくらい増えるか(減るか)といった基準で。
もともと600円でビールを追加して合計900円の場合
脳内では、きっとこんな信号がやりとりされていることでしょう
前回とくらべて50%の増になりました。ピーピー!!!
って感じでしょうか?
もともと1200円でビールを追加して合計1500円の場合
脳内では、
前回とくらべて25%の増加です。範囲内です。(グリーンランプ点灯)
っていう感じかもしれません。
参照点が変わってしまう
人は気まぐれに参照点を決めて、そこからの差でしかものを見ない。
絶対水準ではなく、決まった局所的な観点からしか物事を判断できないのだ
まぐれ P235
なるほと、参照点が変わってしまっているのですね。
600円の場合
■■■■■■←ここ基準
1200円の場合
■■■■■■■■■■■■←ここ基準
つまり、ビール代300円という絶対的な価値は、その直前に(たまたま)、
考えていた食事の価格という参照点から判断してしまっているわけなのです。
心理学者は特定の参照点と比較することをアンカリングと呼んでいる。
まぐれ P237
アンカリングの正しい使い方ではないかもしれませんが、
ベースとなる食事の価格がアンカーになっていると言えるでしょう。
むやみに大きな数をたくさん見せるようなメニュー構成でしたら、
もしかしたら売り上げが伸びるのかもしれませんね。
絶対的な価値
では、自分の中で絶対的な価値を知るにはどうしたらよいのでしょう?
答えはマンガの中にありました。
感じたさ それもロックがきこえたんだ。
外界(がいかい)ではなく オレ自身の体の中でな
空気はホルンのように肺を流れ!
ドラムのように鼓動する心臓!
そして流れ踊る熱い血たち!
肉体の感覚をすべて遮断されてしまう水の中に10時間以上も沈まされたコブラ。
通常なら、廃人になってしまうところですが、超人的な精神力で免れます。
考えようとすると、絶対的な価値を知ることはできないのです、
逆説的ですが、考えることをやめて、感じることが、絶対的な価値を
知るための方法だと思いました。
なんだか、言いたいことが飛躍してますが、
結論はこれです。
考えるな、感じよう。
引用元
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