peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる

小山田咲子さんの「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」を読んでいます。残り30ページあまりで読了。もうすく読み終えてしまうのかと思うと続きが読めない悲しさがどこからともなくもたげてきます。


心に残った文章をいくつか紹介いたします。

やりたいのにやれないというのは言い訳、というより、やりたい気持ちが足りないかあるいは自分が完全に自分と向き合える環境を作れていないだけの話なのだろう。人が本当に何かをやろうと決めた時にはそれを邪魔する強大な壁って実はあんまりなくて、環境はむしろびっくりするような偶然を用意して背中を押してくれることも多い。
「思いの強さ」から

授業をつくる……よい授業……それは、(中略)そこでプレゼンテーションする教師が、どれほど自分がその問題に初めて向き合った時の心の振動を維持したままで伝えられるか。
「福岡より」から

私は物事が変わっていく速度としてベストなのは「草木の成長するスピード」だと考えててて、結局そのサイクルを無視してリズムを刻む文化も文明も破綻していくような気がする。植物のスピード、状況を受け入れながらゆるやかに伸び、根を張り、時には眠りつつ、たゆみなく。
「空の花環」から

でもある国に生まれて、その国の国民であることの恩恵を何らかの形で受けてる限り、歴史の一部としてその国が犯した罪を知らないことにはできないわ。50年前のことだとしても。
「続・BVJルーヴルにて」から

美しいものを美しいと感じる心には、国家や民族の見えない壁を一足飛びに超える強さがある。もっと言えばそれは教育や論理をもってしても動かしえない。
「BVJルーヴルにて・さいご」から

たんたんと、日々同じペースでお仕事をこなしていく心地良さをしらないわけではないけれど、ごくたまには全力疾走かけてみないと、自分のポテンシャルがどんなもんだか忘れる。楽しくてのめりこんでる時のあっという間な感じ。「気付けば朝」が、私はわりと好き。
「健康」から