peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

ラン(スタート〜見附島)

珠洲ビーチホテルのわきを抜ける。沿道にはすでにレースを終えた選手もいる。バイクの終盤つりそうだった右足も、走りだしたらなんともなくなった。バイクで使う筋肉と、ランで使う筋肉は違うのだなと思う。


青いゼッケンをつけたBにエントリした人も混じってランニングしている。Bの折り返し地点までは同じコースなのだ。


23kmはトレーニングで走った多摩境の道と同じ距離だ。トレーニングの時は2時間15分くらい。この炎天下で多少歩いたとしても、3時間あれば帰ってこれるだろうと考えていた。


走りだしは重かった足も、リズムをつかんでくるうちに軽くなってくる。A.S.でレモンをかじりバナナを食べてスポーツドリンクを飲み、氷水を頭からかぶる。帽子の中に氷を入れて走って見たがあまり効果かはなかった。


途中自宅のシャワーを沿道に伸ばして、水浴びさせてくれるお宅があったり。玄関先に椅子をならべて、選手に声援をおくってくれるお宅があったり。本当にありがたい。応援して元気にもらうたびにありがとうございますって、何度も言った。こちらは勝手にこんな炎天下に走ってヘロヘロになっているだけなのに、何の得にもならないのに、応援してくれるなんて、なんてありがたいんだ。と、思った。


A.S.までのこり200メートルという看板をみつけるとうれしくなる。A.S.は2kmおきに設営しているようだ。残り200メートルというのが絶妙で、とにかく次のA.S.まではがんばろうと思い立たせてくれる。いつのまにかA.S.につくたびに、「よぉーしついたぞぉ」とひとりごとを言っていた。


体温を冷やし出発する。体を冷そうとと調子にのってホースから出る水を頭からかぶっていたら、ランニングシューズもびっちょり濡れてしまった。シューズの中でたっぷり水分を吸い込んだ靴下が、着地するたびに、クチャっと音をたてる。指先もふやけてしまいそうだがこのままいくしかない。


Bコースの折り返しが見えた。ここまでが5kmだ。あと7km先の見附島まで行く。相変わらずスピードアップはできないが、A.S.で止まる以外は歩いていない。どうにかこのランを走り抜けたいと思っていた。