peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

マッキンリーに死す


植村直己さんがアメリカで野外学校の活動を終えたときに言った言葉。ココロにひびきます。

「君たちに僕の考えを話そう。僕らば子供のときに、目に映る世界は新鮮で、すべてが新しかった。やりたいことはなんでもできた。そうだ。医者になりたいと思えば医者になれたし、登山家になりたければ登山家になれた。船乗りにだってなれた。なんにんでもできるんだ。ところが歳をとってくれば疲れてくる。人々はあきらめ、みんな落ち着いてしまう。世界の美しさを見ようとしなくなってしまう。大部分の人が夢を失っていくんだよ。
僕はいつまでも子供の心を失わずに、この世を生きようとしてきた。不思議なもの、すべての美しいものを見るために。子供の純粋な魂を持ち続けることが大切なんだ。いいかい、きみたちはやろうと思えばなんでもできるんだ。僕と別れたあとも、そのことを思い出してほしい。」
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