水木サンの幸福論
調布、深大寺。そばを食べに行きました。
おそば屋さんにならんで、ゲゲゲの鬼太郎のおみやげ屋さんがあります。
店内には、漫画の妖怪にならんで、妖怪みたいな写真(失礼)が載った本がありました。
このおじさんが、水木しげるさんなんですね。はじめて知りました。
本を手にしてみると、表紙の折り返しにこう書いてありました。
幸福観察学会というのをやっていて会長をやっている。会員数は一人。
これはおもしろそう!!!。
水木サンの幸福論―私の履歴書 特別付録『ゲゲゲの鬼太郎』第1話(コミック誌「ガロ」掲載分を復刻収録―全45ページ)付
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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好きなことをしよう!
水木さんはこう言っています。
不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれません。成功しなくてもいのです、全身全霊でうちこめることを探しましょう。
我を忘れて没頭できること、ホンキで夢中になれることは、どんなにアホなことでもいいのです。周囲の目や評判を気にして「世間のルール」に合わせようなどとしてはいけません。
アップル創業者のスティーブ・ジョブスも同じことを言っていますよね。「Stay Hungry, Stay Foolish」。
成功とか、失敗はあとからついてくるもの。とやかく言っていないで、自分の好きなことに打ち込み続けましょう。水木さんは、好きなことが見つからない時は自分のココロに聞くがよいと言っています。
なんでものめり込んだ少年時代
「人口取り」遊び。友人何人かで地図を見ながら順番にひとつずつ都市を選び、その中で人口が一番多い町を選んだものが友人の都市をとる。全国津々浦々を覚え外国の都市まで覚えて最強だったころにブームが去った。
これはすごい。勝つために必要だから覚える。ゲームになってしまえばとことんまで覚えてしまうんですね。こどものパワーはすごい。
徴兵、遠征、そして敗戦
(徴兵が決まって帰郷した時)見慣れているはずの海や山がやけに美しく光輝いていた。
ふだん過ごしている日常やがいかにすばらしいものか。生きているということがどれだけすばらしいかは結局は自分の中の心理状態が決めているのですね。
(敗戦がきまり帰国までに現地のトライ族と交流して)人は大地に生まれ、大地に還っていく。金儲けや出世にあくせくせず、山や川、草木に抱かれて、小動物や虫たちとも一緒に暮らし、土地に還るのもいい、と思った。
水木さんは、日本に帰らずに南の島に残って暮らすことを本気で考えていたそうです。
もし、帰国せずにいたら、ゲゲゲの鬼太郎は生まれていなかったのかもしれません。
新婚時代
(新婚だが金はなく)楽しみはサイクリングだ。2人でゆっくりペダルを漕ぎながら、深大寺あたりにでかける。
サイクリングは本当にいいですよね。お金もかからないし。
水木さんは煮詰まったらペダルを漕いでリフレッシュしていたみたいです。
水木しげるさんがオススメする本
自作の劇画や漫画の中で、最も愛着深い作品は何かと聞かれれば『総員玉砕せよ!』と答える。
ということで、早速購入しました。
こういった、連鎖読書!?は楽しいですよね、なんだか川の流れや波にのっているみたいな気分。
いわゆる、「本との出合い」を大切にしましょう。
昭和70年の少年マガジン10周年の表紙の漫画家陣がスゴイ
昭和70年の少年マガジンの表紙の写真が掲載されていたのですが、、
水木しげる、手塚治虫、横山光輝、さいとうたかを、ちばてつや、川崎のぼる、藤子不二雄、赤塚不二夫、永井豪、石森章太郎、ジョージ秋山、梅図かずお、つのだじろう、、、
私はあまり漫画を読むほうではないのですが、それでもこの漫画家たちの顔ぶれのすごさは尋常ではないですね。