仕事はゲームだ! 人が遊ぶように働くときの成果は無限大
- 作者: チャールズ・A・クーンラットリー・ネル,東本貢司
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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だれでも、スポーツに夢中になった経験はあると思います。
自分もバスケットボール、マラソン、アルペンスキー、トライアスロンをやってきました。
スポーツには夢中になれるのに、多くの人々はなぜ仕事に夢中になれないのか?と著者は問います。
人が遊ぶように働くとき、それがもたらす成果は想像に余りある。
そうなのです、仕事もスポーツ=ゲームのように楽しめばよいのです。
この本の中で、自分が特に重要だと思ったのは次のポイントでした。
- スコアキーピング
- 選択肢の自由
- パーセンテージでなく目に見えて触れられる数字
- デッドラインは起爆剤
- リソースを数え上げろ
- 漠然とした不安を取り除く
- 自分の人生を設計しよう!
ひとつづつ説明します。
スコアキーピング
あたりまえのことですが、ほとんどあらゆるスポーツでは「今」どちらが勝っているか?残り時間はどれくらいか?ということをだれでも一目でわかるようになっています。
選手も観客も同じようにいつでもスコアを確認できます。
例えば、バスケットボールの試合が、ゴールに暗幕をしかけ、合計40分間ボールを投げろ、というものだったらとてもつまらないものになるはずです。
スコアが確認できないからです。これでは選手はやる気をなくし、観客は応援することさえできません。
大抵の仕事は、日々のスコアを確認しないまま進んでしまっています。これでは、ワクワクも半減してしまいます。日々誰もが確認できるスコアキーピングをしましょう。
選択肢の自由
少し引用します
人は何をする場合でも選択肢がないと感じると熱意を失ってしまい。よって彼らの作業効率も落ちてしまうものなのです。
すべての手順がきまっていて、そのとおりの作業するだけでは楽しくありません。
結果として効率が落ちます。誰かに「こうやれ」と言われたときの気持ちと、自分で「こうしよう」と考えた時のことを思い出せばあきらかですよね。
デッドラインは起爆剤
終わりのない試合は盛り上がりません。例えば、東京マラソンでも7時間の時間制限に間に合うように、
ランナーたちは必死にゴールを目指します。どんなに小さな仕事でもタスクでもデッドラインを決めましょう。
パーセンテージでなく目に見えて触れられる数字
今年の売上を25%伸ばす。というものでは肌で感じることができません。
もっと具体的にするべきです。もしパーセントになっているものがあれば、
より具体的にしましょう。例えば、1台600万円の複写機を20台売れば達成できるとか。
重量、ユニット、訪問回数、箱単位などで数えましょう。
リソースを数え上げろ
使えるリソース、時間、人員、お金を把握していなければ、有効な戦略をとることができません。
例えば、もしイチローが故障者リストに入ったとしたら、それを監督が知らずに起用するようなことはないでしょう。
たとえ個人であっても、リソースは数え挙げるべきです。不変なリソースは「時間」=24時/日
であることは明確であっても、ついつい忘れがちです。
漠然とした不安を取り除く
自分もそうだったのですが、「なんとなく不安」というのがあります。
例えば、もし、会社の中で部長や役員レベルに失礼なことを言ったら嫌われて、解雇や左遷させられて
しまうのではないか?といったものです。
実際にはそんなことはありません。解雇される場合の理由は、従業員規則に明記されています。
漠然とした不安は、調べたり聞いたりして取り除いてしましいましょう。
スポーツならルールを知っていますよね。
自分の人生を設計しよう!
建築家はおおよそ建築費用の5〜10%を設計料として計上します。頭のなかにあるプランを
目に見えるカタチに置き換えるにはそれだけの価値があるということです。
同じように、自分の人生を自分で設計するということはそれだけの価値があります。
日々のタスクに追われるだけでなく、自分の人生を設計する時間を作り出しましょう。