peicozy's blog

マラソン、トライアスロン、ブルベの完走記と、日々思うこと

昼休みのランニングと使い捨てレンズ

久しぶりに昼休みにランニングをした。
普段はメガネで仕事をしている。昼休みの時間をつかって
ランニングするときは、コンタクトレンズに付け替えている。


昼休みは12時きっかりからだ。
11時50分。午前中の仕事を切り上げる。切り上げるといっても、
3枚のモニタにきっちり隙間なく並んだウィンドウはそのままだ。
ただ、キーボードとマウスをそっと置くだけ。
これで「仕事を切り上げた」ことになる。


鞄から使い捨てのコンタクトレンズを出す。
手を洗う。フロアの隅に流しがあるので、トイレまで行く必要はないのだ。
自分のデスクに座って使い捨てのコンタクトレンズをつける。
鏡を見ずに、装着するようになってどれくらいたつだろう?
右手の指先にコンタクトレンズをのせて、装着しようとしている左目を「カッ」
と見開く。レンズは、くるまれた保存液といっしょに「ひたっ」といった感じで、
眼球の表面にはりつく。


そういえば、スキーで滑走している最中に、コンタクトレンズが吹き飛んだこと
があった。ゴーグルの隙間から入ってくる風が、瞬きもしないで見開いていた
目の表面から、コンタクトレンズだけを剥ぎ取ってしまったのだ。
吹き飛んだコンタクトレンズは、あとでゴーグルの中で発見された。
使い捨てだから、ゴーグルの外に吹き飛んでしまったとしても、たいしたことはない。
ただ、発見したとき少しうれしかった。ああそんなとこに居たのかっていう感じだった。
カラカラに乾いたコンタクトレンズは半分に折れ曲がりゴーグルのレンズの端の
ほうで、申し訳なさそうな感じでくっついていた。


12時のチャイムがなると同時にフロアを出る。
3階に居るので、エレベータを使う必要もない。
鞄には、ランニング用のシャツと短パンとタオル。
別棟にあるロッカールームへ向かう。
ランニングシューズは、ロッカーに入れたままだ。


今日は天気がよかった。
秋のさわやかな風を想像していたのだけれど、日差しと空気は夏だった。
案の定。汗が止まらなかった。久ぶりのランニングで、快調だった出だし
とはうらはらに、後半どうにか足を前にだす。っていう感じだった。
たった7kmなのに。


帰ってきて、冷たいシャワーを浴びる。ロッカーのすぐ隣に
シャワールームがあるのがありがたい。
シャワーをあびていると、自分のなかのくだらない皮が剥ぎ取られて
必要なものだけになるような気分になる。