散らかっているクルマ
三才になったばかりの娘。積み木は出したら片づける。ノンタンの絵本を読んだら仕舞う。ママに似て几帳面な一面がある。
スーパーマーケットの駐車場。木曜日の午前11時。お買い物の主婦が乗って来たクルマが3、4台の間隔を空けながらまばらに停めてある。
「あーぁ。もう。ちゃんとしてないなぁ。」
大人びた口調で娘が言う。クルマがぴったりすき間なく停めていないから?と聞くと首を横に振る。
どうやら、クルマが家の車庫に停めてあること=「片付いた」ことになっているようだ。
だから、この駐車場にまばらに停めてあるクルマたちは「散らかっている。」のだ。